ぼらんたーるな人 vol.6 エリックさん(ブリックベック修道院 神父)

La vie est belle
〜ココロの扉は、人を信じることによって開かれる〜

パリ・サンラザール駅からシェルブール行きの列車に揺られ3時間、ヴァローニュ駅を下車し、車で12キロ先に向かうとフランス北西部ノルマンディー地方にシトー派の教会ブリックベック修道院があります。

春の足音が聞こえるころ、ウグイス、ホトトギスの声が、和らかな日差しの中に響き渡ります。光を浴びながらほほえむスイセン、ツバキ、ミモザ、スズラン、三色スミレ、チューリップ、プリムラの花たちは次々と咲きます。
太陽の光がまぶしくなる夏、英仏海峡から吹いてくる海風が、白いかもめを誘って空を舞います。チリチリとした熱い日差しさらっとした空気は、ベコニア、シャクヤク、フジ、カーネーション、アジサイ、バラ、ユリ、ツツジの花の色をより鮮明にさせます。

収穫の秋、修道院へ向かう長いアプローチに植えられたりんごの木から赤い実が収穫され、常緑低木ヒースの淡いピンクの小花、菊の花がひっそりと咲き、池にもガチョウやあひるが泳いでいます。
冬になると、クリスマスのお祈りの行事があります。ブリックベック修道院にも静かな時間が流れます。

■ブリックベック修道院を訪れることは、ココロの旅をすること

修道院は、その宗教の信者でなければ行ってはいけないのではないか?と思っていませんか。フランス・ブリックベック修道院を訪れる人々は、宗教的な強制を全く感じることなくバカンスを楽しめます。現在、ブリックベック修道院には、25歳から90歳、25人の修道士たちが、神に仕えながら、それぞれの仕事に従事しています。

マガザンでは、ここで作っている美味しいハムやリエット(肉を香草で煮込みペースト状にした保存食)、木の実のジャム、お菓子、ワイン、CD、本などを目当てに買い物に訪れる人もいます。

何気ないおしゃべりはココロの開放。

鐘が鳴り響くと村の信者がお祈りに来られます。一日の疲れを神父様たちが歌う讃美歌でココロを洗います。

修道院とは、自然の中で、飾らないココロとココロの触れ合いや人のぬくもりを感じさせてくれるコミュニティーなのかもしれませんね。つまりココロにくつろぎ与えたり、楽しみを与えてくれたりなど、知らない人同士で何気ない会話をしながらココロを回復させるようなところかもしれません。いろいろな意味で、修道院の存在は、村のコミュニティーとしての役割は大きいと思います。

■元修道尼のマドレーヌが描くほのぼのとした修道院の一日。
絵本『 マドレーヌと一緒に』は、マガザンで販売しています

修道院のマガザンで販売しているこの絵本の誕生したいきさつですが、昨年、マドレーヌが、友人である日本人の辻井彰子を連れて夏のバカンスをブリックベックで過ごしました。ブリックベック修道院を訪ねてきた一般の日本人を迎えることは初めてでしたが、彼女とはすぐ打ち解け、とうもろこし畑を散歩しながら修道院の生活の話をしたり、「なぜ若い僕が神父になったのか」など彼女の質問から人生や神の話をしました。国や宗教の違いはありますが、互いに充実した時間を過ごせました。その出会いは、日本人にもフランスの修道院の素晴らしさを紹介できたら、ということになりました。

■辻井彰子が日本人のためにテキストを作り、絵本『マドレーヌと一緒に』は、日本の出版社(情通コミュニケーションズ)から2007年6月、発行・発売されました

フランス語のタイトルは『La vie est belle』ブリックベック大修道院長シャルル・ロビャーが修道院の生活は素晴らしいという意味を込め「素晴らしい人生」というタイトルを付けました。絵本の中で、マドレーヌが登場し修道院を案内しています。日本とフランスで購入することができますが、主にフランス、日本のトラピスト修道院のマガザンで売っています。世界遺産であるモンサン・ミッシェルで、見かけたら手に取ってみてください。ブリックベックの良さやフランス人と日本人の友情の厚さも見えるはずですよ。

■お問い合わせ

ブリックベック修道院
Abbaye Notre-Dame-de-Grace 50260 BRIQUEBEC FRANCE
TEL:33 2 33 87 56 14
FAX:33 2 33 87 56 16
E-MAIL:bricquebec@wanadoo.fr

絵本『マドレーヌと一緒に』
株式会社 情通コミュニケーションズ
JOHTSU COMMUNICATIONS, Publishers
TEL:81 3 3384 7531
FAX:81 3 5341 3613
E-MAIL:shoseki@johtsu.co.jp