世界中から集まる留学生に、ホントの日本を知ってもらいたい

世界各国から今年、12万人の留学生が日本に来日しているのをご存知ですか。留学生は、人種も文化も違う日本での生活をどのように過ごしているのでしょうか?慣れない生活習慣に困ったとき、どうやって解決するのでしょうか?海を渡ってきてくれた人々が、日本で生活する楽しさを理解せずに帰国してしまうことはもったいない!彼らが日本で不自由しないよう、勉学や研究に取り組めるよう、また日本を知り、楽しく過ごせるようにと支援する活動です。

三井ボランティアネットワーク事業団

三井ボランティアネットワーク事業団

11年前、三井グループの会員会社のOB・OGを中心に活動をスタート。OB・OGという幅広い職歴を生かし、国際貢献・環境保全・福祉など30以上のプログラム、年間約8,500人にのぼる参加者により活動を展開しています。ボランティアは登録制ですが、参加者自らが楽しかった活動を口コミで広げ、新しいネットワークが次々にできています。また職歴を生かした活動の一つとして留学生支援に取り組んでいます。
宮澤南夫さん(三井ボランティアネットワーク事業団 - 理事長)

宮澤南夫さん
(三井ボランティアネットワーク事業団 - 理事長)

「日本に来日した留学生は、勉強する機会はできても、日本人との人間的な交流の場が少ない。留学生と日本人が心の交流を草の根的に積み重ねていくことが、ひいては日本の将来に役立っていくと考えています。帰国後も近況を伝えてくれ、交流は続いています。事業団独自の活動の一つ、国際交流では、日本語サロンや、日本語指導だけでなく日本の文化に接してもらう能・歌舞伎鑑賞やホームパーティーなどの1対1交流で、親交を深めています。留学生はかなり高度な専門的な勉強をしている人が多く、三井グループの会員企業に留学生を紹介することもあります」

■三井グループOB・OG、家族らによる「日本語サロン」におじゃましました。

毎月第1、3、4水曜日13:00〜15:30、事業団会議室にて日本語サロンが開かれています。会員ボランティアは、留学生が興味を持つ話題を選び、一緒におしゃべりしながら楽しみます。留学生は、初歩から論文まで学びます。日本および日本語の勉強を企業経験者が担当します。日本語が楽しく上達できるこのサロンの参加費用は無料です。


サロンにはインド、タイ、中国、台湾、韓国、ブラジル、イスラエル、ベネゼーラと8カ国の留学生が集まります。

「さあ、始めましょう!」中国からビジネスで来日している留学生に本日の新聞の切り抜きを教材に用意しました。
留学生「ビジネス用語、とても難しい。でも、こんなに一生懸命、教えてくれている先生がいるのだから、弱音は吐けません」新聞からピックアップした文章を丁寧に説明する会員ボランティア。

「先生、上品って何?」
「礼儀正しい・つつましい」
「つつましい?」
「英語で言うとan elegant lady」
アンデルセン童話『おやゆび姫』をテキストに韓国の女性2人に日本語を教える会員ボランティア。

■留学生の質問には、日本人として勉強になることも多い。


「三井日本語サロンには大学からの紹介を受けてきています。韓国プサンから日本に来て4年目になりますが、今まで、意味もよく分からず使っていた日本語が多くありました。いまさら、大学の先生や友達に聞けないこともあります(笑)。ボランティアの先生ならなんでも質問できます。一週間に一度ですが、お母さんに会いに来るような親しみの中で、日本語を教えていただいています」
先生「彼、日本語上手でしょ!私が教えることあるのかしら(笑)今起こっている日本の社会問題なども質問してくるのよ。その質問に答えなければならない私の方も勉強になります」

■「日本には、3カ月前に来ました」。イスラエルの大学院生


イスラエルでは日本の情報が少なく、日本人のイメージは「静か」で、「シャイ」で、「真面目」。そして、ハイテクノロジーのイメージが強かった。でも、個性ある「楽しい人」が多いですね。イスラエルの学生は、勉強することで毎日が大変ですが、日本の大学生は、勉強より学生ライフを上手に楽しんでいます。でも日本の家に遊びに行っても、あまり家族が集まらない様子ですね。イスラエルの家庭では、“シャバディナー”で、金曜日は家族そろって夕食を取りますよ。
 

私は、香港やオーストラリアに、主人の転勤で7年ほど住んでいました。その時、日本語教師の研修を受け、日本語を教えるようになりました。日本語は教えるだけでなく、留学生から聞いたこともなかった母国の文化を教えてもらえることが楽しみです。留学生とは帰国後も電話やクリスマスカードなどで、交流が続いています。そのこともうれしく思っています。

■広がる国際交流の輪

「日本語サロン」での語学支援ばかりでなく、留学生とその家族に日常生活面での相談を受け、日本の社会・文化・習慣などを教える「1対1交流」も盛んに行われています。大学の留学生センターなどとのジョイントによる部会の活動も活発で、能・狂言・文楽など伝統文化の鑑賞・名所旧跡見学・企業の工場見学などには、大勢の留学生が参加し親交が深まります。

■日本の最新技術と歴史文化の両面を楽しみました
「成田空港見学&成田山新勝寺参拝ツァー」

千葉大留学生と同大教員、三井V-Netのボランティア総勢31人で、成田空港の全日空整備場見学と成田山新勝寺参拝の小旅行に行きました。参加した留学生は、中国6人、韓国・台湾・インドネシア各3人、タイ、バングラデシュ各2人、キルギス、ベトナム、ネパール各1人。専攻も法文系、園芸、医学、教育、人文科学、理工系など多彩です。

■飛行機の整備や構造についての説明に感心しました
「成田空港・全日空整備場見学」


「飛行機の間近で整備や構造について詳しく説明してもらい、質疑にも丁寧に答えてくれました」

キルギスの留学生「自分が疑問に思っていた質問などに答えていただいたので、非常に勉強になりました」

■日本のお寺で始めて見る儀式に興味津々でした
「成田山新勝寺参拝」


「地元ボランティアの方の懇切な寺内施設の説明や、成田ユネスコ協会とのジョイント企画で、手作りの日本料理と折り紙・習字の小品作りに留学生たちはとても満足し、心温かい体験ができました」

バングラデシュの留学生「大きなお寺を始めて見たモスラムの私にとって、お寺でお祈りをしている人を見たのも非常に異色な経験でした」

■ダルニー奨学金により、アジアの子どもたちの学費へ

タイ王国でも最も貧しいとされる東北地方(イサーン)では、一家の現金収入が都市部の10〜20%程度で、多くの子どもたちが家計のために、小学校卒業後あるいは在学中ですら労働に従事するケースが珍しくありません。また、隣国のラオスでは更に悲惨な状況にあります。
このイサーン地方を訪れた「日本民際交流センター」の秋尾晃正代表が、最初に出会った少女ダルニーちゃんの名前から、中学進学奨学金を提供する「ダルニー奨学金」を開始、日本に団体を創設しました。この「ダルニー奨学金」は、タイのほか、ラオス、カンボジアにも支援の手を広げています。
書き損じ葉書、未使用切手を集め、アジアの子どもたちに就学の費用として贈っています。
2005年度では進学者が17人となりました。


タイの少女・11歳

タイの少年・12歳

■国際交流の第一歩を踏み出してみませんか。

幅広い活動を展開している事業団では、三井グループ会員会社のOB・OGだけでなくさまざまな分野のボランティアが参加しています。テーマ、交流スタイル、時間も頻度も自由な“気軽な留学生交流”を呼び掛けていますので、あなたも国際交流の第一歩を、事業団のボランティアたちとともに踏み出してみませんか。

■会員登録の仕方

登録申込書をホームページよりダウンロードしてFAXで送るか、メール、または関東(東京)03-5570-2181、関西(大阪)06-6233-8583、中国(広島)082-222-5101 あてに電話にてご連絡ください。